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「教科『商業』教員採用試験の合格方法」

教員採用試験に2度合格した管理人が全国1600人の高校商業教員志望の方へ合格へのアドバイスを送ります。
主に教科「商業」の「専門教養」試験についての内容です。

自身の経験や勉強方法等のプライベートを投げ打つのは格好の悪いことなのでしたくないのですが、今後の商業教育を考えると大いに学んだ若い人が商業教員になるべきだと思うので恥ずかしながら以下に記します。

教員採用試験についての心構え

1位になれば倍率が何倍でも関係ない

自分が1番であれば、倍率が2倍でも20倍でも200倍でも合格できます。自分より順位が下の人が増えるだけです。1番なら必ず合格します。
1番を取るためには「相手(県教委等)が求めている以上の点数を取る」ということが重要です。いわゆる規格外を目指して下さい。

「これだけ完璧に問題を解けたり面接で対応できるのであれば合格させざるをえない・・・」と県教委に言わせるのです。
そして試験が終わった後に「これで合格できなければ、私を合格させなかった県教委がバカだ」と思えるくらい対策を立ててください。

教員採用試験という狭き門を確実に通るにはこれくらいの心構えが必要です。

教員採用試験は「試験」である

現在常勤や非常勤で講師をされている方は「今担当している授業が採用試験で活かされる」、「講師経験自体が面接で活きてくる」と思っているでしょう。 そういう側面もありますが、私はほとんど関係ないと考えています。
教員採用試験は「試験」なので試験対策が必要です。現場での経験や教育に対する深い思考や深い知識・特定領域の高度な専門性ではなく、「試験」に合格できる力が必要なのです。

私が大学生だったころ、大学の先生に言われた一言を覚えています。
当時私は教職教養の勉強のため、教育学者の名前や教育方法の手法などをノートにまとめていました。 どういう場面かは覚えていませんが、私は大学の先生に「ペスタロッチとか面白いことを考えていますね。ペスタロッチの本でも買って読もうかな」というようなことを言いました。
それに対して先生は「興味があるなら採用試験に合格してから読めばいいよ、まずは試験に合格をする勉強をしないと」というようなことを言われました。

それを聞いた私は心の中で「教員採用試験に合格してもペスタロッチの本を読みたいか?」と自問自答したら、答えはNoでした。
つまり、「ペスタロッチの本でも読もうかな」という気持ちは、半分は本気かもしれないけれど、半分は退屈な教員採用試験対策への逃避の気持ちの現れだったのかもしれません。

試験は試験、試験に合格するには試験対策が必要、というシビアな割り切った視点を持って下さい。

ちなみに平成27年現在、教員採用試験に合格して12年経ちますがペスタロッチは一度も読んでいません。

教員採用試験マニアになる

私は高校商業の教員採用試験の問題集はもちろん何回も解きましたし、過去問を取り寄せ過去にどの分野からどのくらい出題されているかなども分析しました。自分でエクセルで分析した気がします。 模試を1回受けに行くためだけに、わざわざ大阪に出かけたこともあります。教育大学にいき何時間もかけて教職関係雑誌の試験対策ページのコピーをとったりもしました。

私の友人の教師は、一般教養の勉強のため各都道府県の一般教養の問題集を全国分解いていました。「全国3週した」と言っていました。

採用試験マニアになると合格は近いです。逆に言うと高倍率を勝ち抜いた猛者たちはみんな採用試験マニアです。

試験突破のための学習方法を生徒に伝えることができる

採用試験という難易度の高い試験を突破するための様々な工夫が必要です。そのために自分自身が行った工夫は、そのまま教師になってから生徒に伝えることができます。

採用試験に合格した人は、以上のようなことに自分なりのポリシーを持っていると思います。
教師の仕事で一番大切なことは教科指導です。採用試験を通して得た上記の工夫は教師になってからも大いに活かされます。

教員採用試験「高校商業」の具体的な合格方法

一般的なこと

試験日までの短期計画や中期計画を立てたり、ノートのとり方だったり、という一般的なことは他所で調べてください。
「勉強計画 立て方」や「ノート とり方」で検索すると素晴らしいサイトが多くヒットします。この機会に勉強方法というものを学んで下さい。

専門教養「商業」の各分野の具体的な学習方法

採用試験では教科商業に関する内容が網羅的に出題されます。各分野の学習方法を細かく書きます。
ただ、都道府県によって出題分野に偏りがありますので、過去問を取り寄せて受験する都道府県にあった学習を行って下さい。

学習指導要領関係

教科の目標や主要科目の目標は丸暗記する。学習指導要領解説を何度も読む。特に最初の方のページが重要。
ただ読むだけだとつまらないので、私は読みながら赤ペンで自分の私見を書き込んでいきました。

マーケティング分野

ビジネス経済分野

会計分野

ビジネス情報分野

教員採用試験過去問題

都道府県によっては過去問題を公開しています。しかし、全国47都道府県全ての教育委員会のWebサイトをチェックするのは大変ですので、ここまで読み進んだ皆さんへ過去問題を公開している都道府県をお教えいたします。 ただ、年度によっては公開していなかったり、途中で公開をやめたりしている場合がありますのでご了承下さい。
以下の都道府県をキーワードに検索して探して下さい。(例:「群馬県 教員採用 過去問題」など)

群馬県、広島県、高知県、山梨県、大阪府、長野県、東京都、徳島県

最後に ~採用試験を受ける方へ~

試験は試験なので、とにかく試験対策をして合格して下さい。そして当然ですが、教師になったら目の前にいる生徒のことを第一に考えて下さい。
教員採用試験の勉強と現場で生徒に向き合って働くことは全く違うものです。教員採用試験の勉強をしていると「こんなことを覚えても意味が無いやろー」と考えることが多々あります。
例えば、一般教養の火山岩の種類とか俳句とかは私の商業教員としてのキャリアとは無関係です。(もちろん教員としての一般教養として重要なことは言うまでもありません)

試験は試験です。試験は試験として通って、現場では「わかりやすい授業」や「親身になってくれる先生」等を目指して取り組んで下さい。
くれぐれも採用試験と現場での教師の仕事を混同しないように注意しましょう。

何かご質問があればいつでもご連絡下さい。本気で商業の教員を目指す人、の手助けができるのであれば私もやりがいを感じることができますので嬉しいです。

E-mail: syougyoukyouiku(at)yahoo.co.jp ← お手数ですが(at)は @ に置き換えて下さい。

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